DOCTOR INTERVIEW

消化器内科
市川 武部長
TAKESHI ICHIKAWA
消化器全般に対応。総合的な診療を行う
当院の消化器内科では、消化器全般の幅広い疾患を診療しており、お腹の痛み、吐き気、胸やけ、吐血・下血、肝機能障害、黄疸など、様々な症状に対応しています。
診療内容としては、大きく「消化管疾患」「肝臓疾患」「胆のう・膵臓疾患」の3つに分類されます。消化管疾患では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患を診療し、肝臓疾患では、急性肝炎、慢性肝炎に対応しています。胆のう・膵臓の病気では、胆石症、胆管炎、膵炎などの治療を行っています。また、消化器がんに対しては内視鏡治療、化学療法等症状に合わせた治療を行っています。
当科の特徴として、特定の消化器疾患に特化するのではなく、消化管・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般を幅広く診療している点が挙げられます。それぞれの分野に専門医・指導医が在籍しており、常勤医師がチームとして連携しながら総合的な治療を行っております。

内視鏡を活用した検査・治療に注力
当科では内視鏡を使った検査や治療に力を入れており、年間約5,000件以上の検査を行っています。とりわけ、救急で吐血や下血の症状がある患者さんには、緊急で内視鏡を実施し、出血部位を特定した上で迅速に止血処置を行っています。また、早期の胃がん・大腸がんに対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を用いて、体への負担を抑えた治療を行っています。
加えて、総胆管結石やがんによる胆管の閉塞によって黄疸が生じる場合には、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いた治療を行い、胆管の詰まりを解消しています。これらの内視鏡治療は、患者さんの病気や状態に応じて適切に判断し、積極的に取り入れています。
胃の内視鏡検査では、口から入れる通常の内視鏡だけでなく、負担の少ない鼻からの内視鏡も選んでいただけます。腸の内視鏡検査では検査に伴う苦痛の緩和目的に鎮静剤を使用しています。

消化管疾患に対する薬物療法にも注力
消化器疾患に対しては内視鏡治療だけでなく、薬物療法にも力を入れています。例を挙げると、C型・B型肝炎に対する抗ウイルス治療、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に対する薬物療法を行っています。患者さんの病気や症状に応じて、最善な治療法を選択し、心身に負担の少ない効果的な医療を提供することを心がけています。
他科と連携し、患者さんに合わせた治療を提供
当院では2003年に消化器病院センターを立ち上げ、消化器内科だけでなく外科とも連携し、最適な治療を提供できる体制を整えています。週に一度、消化器外科、放射線科、病理部門との合同カンファレンスを実施し、患者さんごとに治療方針を話し合い、最善な治療方法を決定しています。加えて、消化器専門の病棟内では、日常的に外科と内科の医師が連携し、必要に応じて密に相談しながら治療を進めています。
病気の種類や患者さんの状態によっては、内科的な治療が適している場合もあれば、外科手術が必要になるケースもあります。そのために、各分野の専門医が協力し、患者さんにとって最良の医療を提供できるよう心がけています。

さまざまな経緯で来られる患者さんに適切な診療を
当科には、様々な経緯で来院される患者さんがいらっしゃいます。救急車で搬送され、吐血・下血や激しい腹痛などの症状があり、そのまま入院して治療を受けるケースは非常に多くあります。また、開業医の先生からの紹介で検査を受け、病気が見つかるケースもあります。人間ドックや健康診断の結果で異常を指摘され、精密検査のために受診される方もいらっしゃいます。
救急ではなくても、一般の内科外来を受診し、そこで消化器の異常が疑われた場合に詳しい検査をして、必要に応じて治療につながるケースもあります。このように、当科には救急搬送、紹介状を持っての受診、健診結果による再検査、一般外来からの検査や治療など、様々な経緯で患者さんが来院され、それぞれの状態に応じた診療をしています。
検査予約の簡素化で、患者さんの負担を軽減
2022年から、外来を経由せずに開業医の先生が直接、胃カメラや大腸カメラを予約できる仕組みを整えています。開業医の先生が連携室を通じて検査を予約し、結果を迅速に受け取ることができるため、患者さんは診察を何度も受ける必要がなく、待ち時間や費用の負担を軽減できます。
開業医の先生にとっても、患者さんの検査を迅速に手配でき、無駄な手間を省くことができます。今後も、地域の先生方と密に連携しながら、患者さんにとって最適な医療を提供できるよう努めていきます。ご不明な点やご相談がありましたら、地域連携室までお気軽にお問い合わせください。


市川 武
消化器内科部長
- 1992年 群馬大学医学部卒業
- 米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立がん研究所(NCI)
- 板橋中央総合病院
- 消化器内科、肝臓内科
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会認定専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本肝臓学会専門医・指導医
- 日本肝臓病学会東部会評議員
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本感染症学会ICD
- 身体障害者福祉法15条指定医(肝臓機能障害)
- 難病指定医