難治性(なんちせい)ぜんそくに対して使用する生物学的製剤(バイオ製剤)について紹介していきます。
※難治性ぜんそくについて詳しく知りたい方は「難治性ぜんそく」ってナニ?のブログ記事をご覧ください
現在、重症ぜんそく・難治性ぜんそくに対して5種類の生物学的製剤が使用可能です。一般的には好酸球が関わるようなタイプ2炎症の強いぜんそく患者さんに効果が高いとされています。ぜんそくの炎症に関わる、IgE、IL-5、IL-4、TSLPに対する生物学的製剤が実際の現場で使われています。
- アトピー型のぜんそくではオマリズマブ(ゾレア® IgE抗体)
- 好酸球が高いようなぜんそくではメポリズマブ(ヌーカラ® 抗IL-5抗体)やベンラリズマブ(ファセンラ® 抗IL-5受容体α抗体)
- IgEや好酸球数に関わらず使用可能なデュピルマブ(デュピクセント® 抗IL-4,13抗体)やテゼペルマブ(テゼスパイア® 抗TSLP抗体)
はぜんそく症状やQOLを改善し、ぜんそく増悪(発作)を減らすことが知られています。
これらの生物学的製剤は飲み薬や点滴の全身性ステロイド薬よりも優先して導入すべき長期管理薬とされています。

[表:重症/難治性喘息に対する生物学的製剤(喘息診療実践ガイドライン2024)]
こうかん呼吸器は多くの難治性ぜんそく・重症ぜんそくの患者さんが通院している医療機関です。生物学的製剤(バイオ製剤)も数多く処方経験があり、呼吸器内科医だけでなく、薬剤師さんや外来看護師さんたちも処方に大変慣れています。ぜんそく症状でこまっており生物学的製剤の使用を検討している方、ぜんそく治療について見直したい、といったご希望のある方はこうかん呼吸器で相談頂ければ幸いです。吸入薬や生物学的製剤の治療選択を含めて、ぜんそくの適切な診断と治療について丁寧に提案させて頂きます。
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長
田中 希宇人(たなか きゅうと)