X線やCT検査で肺がんが疑われた場合には、次に組織診断を行います。「肺がん」と正しく診断するために、細胞や組織をとる検査としてはいくつか種類があります。
- 喀痰検査
- 胸水検査
- 気管支鏡検査
- CTガイド下生検
- 科的肺生検
自分が研修医だった20年ほど前は、がんかどうか、肺がんであれば非小細胞がんか小細胞がんか、だけで治療の内容を決めることができました。この20年でだいぶ医学も進歩し、肺がんであれば、遺伝子変異があるか、免疫治療が効きやすいかどうかなど、治療の前に「がん」そのものを様々な角度から調べる必要があります。その結果で治療方針が大きく変わってきます。検査のためにはある程度のがん細胞の量が必要とされているため、喀痰の中にごくわずかながん細胞が混じっているだけでは不十分です。しかしいずれの検査も患者さんにとっては負担がかかるため、患者さんの年齢や体力、全身状態、肺がんの画像所見やそれぞれの検査の特性をしっかり検討した上で組織をとるための検査方法を決定する必要があります。

こうかん呼吸器では、肺がんが疑われた場合に速やかに組織診断・病期診断が行われるよう診療しています。実際の患者さんが一番良い状態で最善の検査や治療を受けられるよう、常に呼吸器チームで検討しながら診療を行っています。今後も日々の勉強は欠かさず行い、目の前の肺に病気のある患者さんに全て還元していくことを約束します。肺がんが疑われて検査や治療について相談したい方はぜひ一度、こうかんクリニック 呼吸器内科を受診して頂ければ幸いです。
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長
田中 希宇人(たなか きゅうと)