ぜんそくの診断には「ゴールドスタンダード」と言われるような客観的な指標はありません。つまりこの症状があったら「ぜんそく」とか、採血でこの数値が高かったら「ぜんそく」とかそのような指標がないことが、ぜんそく診療を難しくしています。いくつかのぜんそくを疑う症状や問診、診察での所見を総合的に判断して「ぜんそく」と診断します。
ぜんそくを疑う所見はいくつかあります。比較的特徴的なのは「ぜんめい(ヒューヒュー)」と「息切れ」です。それ以外にもせき、たん、胸の圧迫感など患者さんの訴えや症状は様々です。逆にぜんそく以外の病気でもぜんめい(ヒューヒュー)や息切れすることがありますので注意が必要です。そのような理由からはじめは「ぜんそく」だけと決めつけないで、他の病気がないか、しっかり診察していくことが重要になります。
ぜんそくの症状は、
- 1日のうちでも症状が変動する。季節によっても症状が変動する。
- 1日のうちでは、夜や早朝に悪化することが多い。
- 症状がかぜ・運動・天候の変化・強い臭気などで誘発される。
といった場合には「ぜんそく」である可能性が高いとされています。
特に繰り返すぜんめい(ヒューヒュー)がある場合には、ぜんそくらしさがさらに高まります。「喘息診療実践ガイドライン2023年度版」ではぜんそくを疑う症状の大項目が1つと小項目を1つ以上認めれば、ぜんそくを疑って診療せよ、という流れで考えられています。

こうかん呼吸器には多くのぜんそく患者さんの診療経験があります。長引くせきや息切れ、呼吸がヒューヒューいうような場合で困っている方、ぜんそくかどうかしっかり調べたい、といったご希望のある方はこうかん呼吸器で相談頂ければ幸いです。ぜんそくの適切な診断と治療について丁寧に提案させて頂きます。
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長
田中 希宇人(たなか きゅうと)