肺がんの中でも「小細胞肺がん」は進行が早く、再発しやすい特徴があります。これまでは限られた治療法しかなく、初回治療や2次治療が効かなくなってしまった場合に次の有効な一手がありませんでした。
このたび、新たな治療薬「タルラタマブ(商品名:イムデトラ)」が国内で承認され、当院でもいち早く導入いたしました。この薬は「DLL3」というがん細胞特有の目印を標的にして、免疫の働きを利用してがんを攻撃する“バイスペシフィック抗体”というタイプの新しいお薬です。これまでの抗がん剤とは違う仕組みで、治療抵抗性の小細胞肺がんにも新たな希望をもたらすと期待されています。
ただし、治療効果が高い一方で、CRS(サイトカイン放出症候群)やICANS(免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群)などの副作用が起きることも知られています。当院では、この薬の導入にあたり、医師・看護師・薬剤師など多職種による勉強会を重ね、安全な治療体制を整えました。
患者さんやご家族に安心して治療を受けていただけるよう、私たちはこれからも最先端の医療を安全に届けてまいります。治療法や副作用などご不安な点があれば、どうぞお気軽に当院の呼吸器内科までご相談ください。

こうかん呼吸器では、常に患者さんに適した肺がん治療を選択するよう心がけています。現在の肺がんの状態を的確に判断させて頂いた上で、最善の治療を受けられるよう、常に呼吸器チームで検討しながら診療を行っています。今後も日々の勉強は欠かさず行い、目の前の肺に病気のある患者さんに全て還元していくことを約束します。肺がんの治療について相談したい方はぜひ一度、こうかんクリニック 呼吸器内科を受診して頂ければ幸いです。
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長
田中 希宇人(たなか きゅうと)
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長 田中 希宇人のインタビューはコチラ
【医療者限定】ケアネット「DtoD ラヂオ ここが聞きたい!肺がん診療Up to Date(タルラタマブってどんな薬?安全に使うポイントは?)」