肺がんが疑われる方の病院受診から治療までの診療の流れとして通常は[図1]のようになります。

これは病院を初めて受診したときの、一般的な肺がん診療の流れです。肺がんという病気は進行が速いこともあり、なるべく受診されてからすぐに治療開始したいと考えています。ただし病気の診断が正しいか(組織診断)、病気の広がりはどんなもんか(病期診断)、他の臓器に病気がうつっていないか(転移の検索)が最適な治療を行う上で大変重要になってまいります。早くに治療を開始したい…という気持ちは、肺がん診療にあたる医療者にとっても同じです。肺がんが疑われた時点で、病院受診から治療開始までの時間を短縮する努力を致します。肺がんかどうかの組織診断と、病気の広がりをみる病期診断を同時に検討していく[図2]のような流れをいつも考えて診療を組み立てていきます。実際には病院受診時から肺がん治療の開始までは、どんなに早くても2週間~1か月程度はかかるかと思います。検査の混雑状況やどのクスリが患者さんの肺がんのタイプに効果があるかを調べる遺伝子変異の検査結果によっては1か月近く治療開始まで経過してしまうこともあります。

まず明らかに肺がんが疑われる方が来院された場合には、「肺がんの診断」を行うために、顕微鏡で確認するためのがん細胞やがん組織の一部分をどこから取るか考えます。なるべく患者さんに負担のかからない(侵襲度の少ない)検査から、かつ確実に採取できる検査までを頭に描きながら診療に当たります。
こうかん呼吸器では、肺がんの組織診断・病期診断が速やかに行われ、一刻も早く治療に進めるよう意識して診療を行っています。実際の患者さんが最善の検査や治療を受けられるよう、常に呼吸器チームで検討しながら診療を行っています。今後も日々の勉強は欠かさず行い、目の前の肺に病気のある患者さんに全て還元していくことを約束します。肺がん治療でお困りの方、肺がんが疑われて相談したい方はぜひ一度、こうかんクリニック 呼吸器内科を受診して頂ければ幸いです。
日本鋼管病院 呼吸器内科 診療部長
田中 希宇人(たなか きゅうと)