理学療法(内部障害)
内部障害リハビリテーション(理学療養)の特徴
当科では内部障害の理学療法を実施する部門を個別に設け、専門スタッフが担当しております。
「内部障害」は聞きなれない言葉かもしれませんが、心臓・呼吸・消化器・腎尿路など内部機能の総称と定義される、いわゆる内科の疾患・疾病となります。
この部門では特に「慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患」「心不全などの循環器疾患」「がん」などへの理学療法を行っております。
呼吸器疾患の理学療法
急性呼吸器不全患者さんに対し、早期から酸素化の改善・排痰を目的とし呼吸リハビリを実施しております。
早期から介入することで日常生活動作の回復や呼吸苦の改善、身体能力の維持・向上を図ります。人工呼吸器などをつけている患者さんでは呼吸器の早期離脱を目指します。
またCOPDなど慢性呼吸器不全患者さんに対しても入院から外来まで呼吸リハビリを実施しています。
都内でも外来で呼吸リハビリを実施する施設は少なく、遠方からリハビリについてご相談をいただいたり、学会発表で賞をいただいたりしております。

循環器疾患の理学療法
心臓リハビリは心不全、心筋梗塞、狭心症など心臓の病気や動脈弁置換術や大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管手術後)、末梢動脈閉鎖性疾患などに対して実施されるリハビリです。
主な効果は体力や筋力の向上、そして心臓の機能の改善や心疾患の再発予防が挙げられます。
当院には心臓リハビリ指導士が在籍しており、入院中から退院後の外来リハビリまで幅広く対応しております。

がんの理学療法
がん患者さんに対してもリハビリを実施しております。
がんのリハビリは専門性が高く、認定資格が必要なため、当院でも研修を受けたスタッフが担当しております。
がんに対する手術の前後に介入し術後の合併症などの予防、化学療法による疼痛の緩和、身体能力の維持など患者さんの訴えに沿って実施しています。

※ 学会合同呼吸療法認定士 5名
心臓リハビリテーション指導士 1名
がんリハビリテーション研修 修了者 16名
(2024年11月現在)