リハビリテーション技術科

リハビリテーション技術科

お知らせ

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特徴

入院・外来・療養型病棟における幅広い分野の疾患に対し、理学療法・作業療法・言語療法によるリハビリテーションを行っています。

当科では
「整形外科的疾患を中心とした運動器疾患のリハビリテーション」
「脳血管障害やパーキンソン病等の中枢神経疾患へのリハビリテーション」
「内科的疾患・外科的疾患に伴う廃用性症候群へのリハビリテーション」
「呼吸器疾患や循環器疾患へのリハビリテーション」を行っています。

また、整形外科では特にスポーツ整形外科に力を入れているため、プロやオリンピック選手から一般愛好家まで多くのスポーツ選手が来院され、そのケアにも力を入れています。

当院リハビリテーション室は約1,000㎡の広さがあり、患者さんの状態に応じた様々な機器が設置されています。

リハビリテーションの役割

いろいろな障害を持った人々に対し、その障害を可能な限り回復治癒させ、残された能力を最大限に高め、身体的・精神的・社会的にできる限り自立した生活が送れるように援助することです。

つまり…

  • 病気や怪我によって失われた機能を回復させるお手伝い。
  • 日常の身のまわりの活動(食事を摂る、トイレに行くなど)が自分でできるようになり、その人らしい生活が行えるようになるための訓練や環境を整えたりします。
  • 病気や怪我によって引き起こされる痛みや障害に対する痛みの軽減やテーピング、適切な運動処方によるスポーツ選手の競技復帰や障害予防のお手伝いをします。

スタッフ

当科では全ての患者さんがより良い社会生活を送ることを目標に、医師を中心に理学療法士21名、作業療法士9名をはじめ看護師や事務その他大勢のスタッフが互いに協力しながらリハビリを行っています。

理学療法

理学療法では、運動機能障害のある方々、または障害の発生が予測される方々に対し、その基本動作能力(座る・立つ・歩く)の回復や維持、及び障害の悪化の予防のために、運動療法をはじめ、日常生活活動訓練、熱・光・水・電気などのエネルギーを利用した物理療法などの治療・訓練・指導および援助を行います。

当科では、一人ひとりの患者さんに適したマンツーマンの治療により、社会復帰のお手伝いをさせていただきます。充実したスタッフが、最新の知識と技術をもって治療にあたります。
中枢神経疾患はもちろんの事、骨関節疾患やスポーツ障害にも力をいれており、スポーツ障害に関しては一般のスポーツ愛好者の方から、実業団やプロ選手まで幅広く対応しています。
広々とした機能訓練室を中心にハード面ソフト面ともに充実しています。

治療や設備

広々とした機能訓練室

中央には治療用マット、周囲には治療台を配置、平行棒、階段、バランスボールなど治療や運動に欠かせないスペースや器具が揃っています。

様々な機器

自転車エルゴメーター、パワーマックス、トレッドミルやステップマシーン、など充実した有酸素運動器具を取り揃えています。

レッグプレス、レッグエクステンション、レッグカール、ベンチプレスなどのトレーニング機器や筋力測定器(BIODEX system4)も完備しています。

当院で考案された機器
簡易膝伸展矯正器(通称ズバノビ)
Suspension Leg Press(SLP)

内部障害理学療法

内部障害リハビリテーション(理学療養)の特徴

当科では内部障害の理学療法を実施する部門を個別に設け、専門スタッフが担当しております。
「内部障害」は聞きなれない言葉かもしれませんが、心臓・呼吸・消化器・腎尿路など内部機能の総称と定義される、いわゆる内科の疾患・疾病となります。
この部門では特に「慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患」「心不全などの循環器疾患」「がん」などへの理学療法を行っております。

呼吸器疾患の理学療法

急性呼吸器不全患者さんに対し、早期から酸素化の改善・排痰を目的とし呼吸リハビリを実施しております。
早期から介入することで日常生活動作の回復や呼吸苦の改善、身体能力の維持・向上を図ります。人工呼吸器などをつけている患者さんでは呼吸器の早期離脱を目指します。
またCOPDなど慢性呼吸器不全患者さんに対しても入院から外来まで呼吸リハビリを実施しています。
都内でも外来で呼吸リハビリを実施する施設は少なく、遠方からリハビリについてご相談をいただいたり、学会発表で賞をいただいたりしております。

循環器疾患の理学療法

心臓リハビリは心不全、心筋梗塞、狭心症など心臓の病気や動脈弁置換術や大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管手術後)、末梢動脈閉鎖性疾患などに対して実施されるリハビリです。
主な効果は体力や筋力の向上、そして心臓の機能の改善や心疾患の再発予防が挙げられます。
当院には心臓リハビリ指導士が在籍しており、入院中から退院後の外来リハビリまで幅広く対応しております。

がんの理学療法

がん患者さんに対してもリハビリを実施しております。
がんのリハビリは専門性が高く、認定資格が必要なため、当院でも研修を受けたスタッフが担当しております。
がんに対する手術の前後に介入し術後の合併症などの予防、化学療法による疼痛の緩和、身体能力の維持など患者さんの訴えに沿って実施しています。

  ※ 学会合同呼吸療法認定士 5名
   心臓リハビリテーション指導士 1名
   がんリハビリテーション研修 修了者 16名
             (2024年11月現在)

作業療法

身体または精神に障害のある方、またはそれが予測される方に対して、その方が主体的に生活していけるために、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて治療・訓練・指導および援助を行います。

作業活動とは、日常活動の諸動作や仕事・遊びなど、人間の 生活全般に関わる諸活動をいいます。

作業療法室では子どもからお年寄りまで、幅広く患者さんに対して訓練を行っています。
当室にはスタッフ手作りの訓練道具が多数揃っており、患者さんとの暖かみのある交流を育めるよう、スタッフ一同創意工夫に努めています。
また、患者さんの日常生活での困難に耳を傾け、その活動を少しでも改善していくお手伝いをさせていただきたいと考えています。

訓練や用具

身体機能訓練

身体機能の向上を図ります。

日常生活(ADL)訓練

日常生活の様々な困難を支援します。

レクリエーション活動

塗り絵などの作業を通し、脳の活性化を図ります。

用具紹介

様々な用具をリハビリにて使用しています。

装具療法

疾患や症状に合わせて1人1人オーダーメイドで作製します。
皮を用いた装具の作製は当院の特徴です。
その他に自助具の選定も行います。

チームアプローチ

当院では、各委員会活動にも理学療法士、作業療法士が参加しています。褥瘡委員会でのポジショニング指導、NST委員会での嚥下サポートチームへの参画、糖尿病委員会でのウォークラリー企画など、医師・看護師・栄養士とも積極的に情報交換を行いながら、各々の専門分野を活かしてチームアプローチに取り組んでいます。

よくあるご質問

リハビリの服装はどうしたらいいですか?

運動を行うので動きやすい服装を推奨しています。
更衣室もありますので着替えをご持参いただき、着替えることも可能です。
女性の方はなるべくスカートはお控えください。

リハビリはどのくらいの頻度で通えばいいですか?

その方の状態に応じて相談になりますが、基本的には週に1〜2回程度になります。
その後徐々に2週間に1回というように間隔が空いてきます。
お仕事のご都合や遠方にお住まいで定期的な通院が困難な方にはご自宅で実施していただくメニューを中心に指導させていただき、主治医の診察に合わせて通院していただく場合もあります。

リハビリは予約制ですか?

初回を除き予約制になります。電話による予約も可能です。

どうすれば鋼管病院でリハビリができますか?

リハビリを行うためにはまず医師の診察を受けていただく必要があります。
その上でリハビリが必要と判断された場合にリハビリを開始していくことになります。
診察なしにリハビリのみを実施することはできかねますのでご了承ください。

リハビリは担当制ですか?

リハビリを進めていく中で患者さんとの信頼関係を築くために担当制としています。
その中で担当スタッフがお休みをいただいている場合などは代行のスタッフになることもございます。