臨床検査技術科

呼吸機能検査(肺年齢)

    

検査用のマウスピースをくわえ、楽な呼吸をしたり、息を大きく吸ったり吐いたりして、肺の機能をみる検査です。
検査によっては、ヘリウムガスや酸素などを含むガスを使用します。


対象疾患:喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺線維症、他

注意事項:体を締め付けるような物(コルセット等)は、検査時取り外してください

痛みを伴うような検査ではありませんが、息を苦しくなるまで吸ったり吐いたりしないと本当の値が得られないので頑張りましょう

呼吸機能検査 努力性肺活量(肺年齢)

どれくらい息を吸えるか、どれくらい息を勢い良く吐けるかを測定します。
主に呼吸器の疾患や手術で全身麻酔をするような場合に行われます。
努力性肺活量を測定することにより肺年齢が分かります。
肺年齢は、肺の健康状態をわかり易く把握できるバロメータ(指標)です。
呼吸機能検査による「一秒量」「一秒率」の測定値と身長を用いて算出しています。

検査の流れ

所要時間10分
01

生理検査室受付

02

検査の説明

03

ノーズクリップで鼻をつまみ、鼻から息が漏れないようにします

マウスピースをくわえます

04

肺活量を測る

  1. 安静呼吸を3、4回します
  2. ゆっくり息を全部吐ききります
  3. ゆっくり息を胸いっぱい吸い込みます
  4. ゆっくり息を全部吐ききります
05

努力性肺活量を測る

  1. 安静呼吸を3、4回します
  2. 息を胸いっぱい吸い込みます
  3. 勢い良く息を吐ききります
06

終了

機能的残気量(残気量)

完全に息を吐ききっても肺には空気が残っており、その残っている空気の量を測定します
この残気量は測定困難な為、ヘリウムガスというガスを使用して求めた計算値を機能的残気量として測定します

検査の流れ

所要時間10分
01

ノーズクリップをし、マウスピースをくわえます

02

息が漏れないように安静呼吸を約5分続け、終了

肺拡散能力

吸い込んだ酸素が肺でどれくらい血液に取り込まれたかを測定します

検査の流れ

所要時間10分
01

ノーズクリップをし、マウスピースをくわえます

02

安静呼吸を3、4回します

03

息を全部吐ききります

04

勢い良く息を吸います、全部吸ったところで10秒間息止めします

05

勢い良く息を吐ききって、終了

呼吸抵抗

気道の空気の通りにくさ(抵抗)を測定します

検査の流れ

所要時間3分
01

ノーズクリップをし、マウスピースをくわえます

02

安静呼吸を約1分間、終了

呼吸筋

呼吸に関係する筋肉の力を測定します

検査の流れ

所要時間3分
01

ノーズクリップをし、マウスピースをくわえます

02

力一杯吸う、力一杯吐く、何回か繰り返します

03

終了