超音波(エコー)検査
超音波とは人間が聴くことは出来ませんが、コウモリやイルカが聴き取ることの出来る音です。
超音波検査とは、超音波を出す探触子(プローべともいいます)を体にあてることにより、体内の臓器の形状、変化、異常等を調べる検査です。
被曝がなく、痛みを伴わないので何度でも繰り返し検査を受けることができます。
心臓超音波検査
心臓各部位の形や大きさの異常、壁運動の様子などが苦痛を伴わず診断できます。
種々の心臓疾患の診断、重症度の評価、治療方針の決定など幅広い目的で検査します。
対象疾患:心筋梗塞、先天性心疾患(心房中隔欠損、心室中隔欠損など)、弁膜症、心不全 他注意事項:食事その他特別な制限はありません
検査の流れ
所要時間 20~30分(時間がかかる場合もあります)
生理検査室受付
脱衣(上半身)し、ベッドに横になります
検査部位に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローべ)をあてます
検査:心臓の各部位を順番にみていきます
温かいタオルで体表のゼリーを拭き終了です
腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、腸管などの腹部臓器を対象にしています
痛みはありません
対象疾患:脂肪肝、肝臓癌、胆石症、胆嚢癌、膵臓癌、虫垂炎 他注意事項:午前に検査を行う場合、朝食は摂らないで下さい
(空腹の状態で検査を行います)
午後に検査を行う場合、朝食は軽く済ませ、昼食は摂らないで下さい
(食後から検査まで、最低7時間は時間を空けて下さい)
水や薬は飲んでいただいて結構です
(ただし、糖尿病の薬の服用は主治医にご相談下さい)
骨盤腔検査がある場合、膀胱内にできるだけ尿を溜めてご来院下さい
検査の流れ
所要時間 15~20分(場合によっては時間がかかることがあります)
生理検査受付
脱衣(腹部)
腹部に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローベ)をあてます
探触子を移動しながら順番に臓器をみていきます
温かいタオルで体表のゼリーを拭いて終了です
血管超音波検査(頚動脈・下肢静脈・下肢動脈 他)
超音波により検査部位の血管内を観察するとともに、パルスドップラーやカラードップラーといった検査法を用いて血流の異常を調べます
痛みはありません
対象疾患:閉塞性動脈硬化症(ASO)、鎖骨下動脈盗血症候群、深部静脈血栓症(エコノミー症候群)他注意事項:食事その他特別な制限はありません
下肢の検査では、鼡径部から足首まで検査しますので、ズボンやストッキングなどを脱いでいただきます
検査の流れ
所要時間 20~30分
生理検査室受付
脱衣(検査部位により異なります)
検査部位に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローベ)をあてます
検査:探触子を移動しながら順番に血管をみていきます
温かいタオルで体表のゼリーを拭き終了です
乳腺超音波検査
乳房にできたしこりの状態などを調べ早期癌の発見に役立つ検査です。
痛みはありません(脇の下のリンパ節の腫れも検査します)。
対象疾患:乳腺症、乳腺炎、乳癌、他注意事項:食事その他特別な制限はありません
検査の流れ
所要時間10~20分
生理検査室受付
脱衣(上半身)しベッドに仰向けに寝ます
胸に温かいゼリー状の液体をぬります
検査:超音波探触子(プローべ)を乳房に当て動かしながら乳房全体をみます
温かいタオルで体表のゼリーを拭いて終了です
頸部超音波検査(甲状腺、顎下腺、耳下腺 他)
甲状腺、顎下腺、耳下腺など、頸部臓器やその周囲の状態や異常を見ます。
検査時に痛みは伴いません。
対象疾患:バセドウ病、橋本病、甲状腺癌、唾石、耳下腺腫瘍 他注意事項:食事その他特別な制限はありません
検査の流れ
所要時間約15~20分
生理検査室受付
脱衣(首の検査なので、襟ぐりの大きな服、又は首が出るような前開きの服なら脱がずに検査できます)
首に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローベ)をあてます
検査:甲状腺や甲状腺の周りをみていきます
温かいタオルで首に付いたゼリーを拭いて終了です
整形領域超音波検査
超音波により痛みのある部位を観察し、筋肉・腱・骨面などの状態を調べます
検査に伴う痛みは通常ありません
対象疾患:血腫、腱板断裂 他注意事項:食事その他特別な制限はありません
検査の流れ
所要時間 10~20分
生理検査室受付
痛みの部位が露出するようにしていただきます
検査部位に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローベ)をあてます
検査:超音波探触子(プローベ)を検査部位にあて観察します
温かいタオルで検査部位を拭いて終了です
皮膚科領域超音波検査
超音波により検査対象の腫瘤を観察し、大きさ・広がりの程度などを調べます
検査に伴う痛みは通常ありません
対象疾患:脂肪腫、粉瘤 他注意事項:食事その他特別な制限はありません
検査の流れ
所要時間 10~20分
生理検査室受付
腫瘍が露出するようにしていただきます
検査部位に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローベ)をあてます
検査:超音波探触子(プローベ)を検査部位にあて観察します
温かいタオルで検査部位を拭いて終了です
妊産婦超音波検査
超音波を利用して赤ちゃんの発育状態や身体の異常を見ます
身体に害のない検査なので繰り返し検査ができます
痛い検査ではありません
※ 当院にて検査は施行しておりますが、分娩は行っておりません。
注意事項:14週以前の方は、超音波検査前に排尿はしないでください
検査の流れ
所要時間 15~20分
生理検査室受付
ベッドに横になり、お腹を出します
(腹帯は取り外します)
腹部に温かいゼリーをつけ、超音波探触子(プローべ)をあてます
検査:探触子をお腹に当て赤ちゃんの状態などをみていきます
画面を見ながら簡単な説明をします
温かいタオルでお腹のゼリーを拭いて終了です
産婦人科受診
(場合によっては、検査のみ・受診後検査の場合もあります)