よくある質問

老化防止(抗加齢)

米井嘉一先生

近年マスコミでも取り上げられ話題になっている「アンチエイジング(抗加齢医学)」。
抗加齢医学とはどういう医学なのか?老化は本当に防ぐことができるのか?
高齢化が進む現代で注目を浴びているこの医学について、米井医師がお答えします。


Q.「アンチエイジング・抗加齢医学」という言葉を最近よく耳にします。「若返りのための医学」といった漠然としたイメージなのですが、どういう医学なのでしょうか?
A.「抗加齢医学(アンチ・エイジング・メディスン)」は簡単に申しますと、健康を増進して生活の質を高め、健康長寿を目指すことを目的とした医学です。人間は誰しも歳をとるもの。でも、歳のとり方は人それぞれです。また弱点もひとそれぞれです。
百歳になって、ボケもなく大きな病気もなく元気に暮らしている人たちを百寿者と呼びます。その人たちを調べてみても、決して老化のスピードが遅いわけではありません。からだ全体がバランスよく老化していて、弱点が非常に少ないのです。
多くの人たちが50、60歳でなんらかの弱点が生じて、それが次第に大きくなり命取りになってしまいます。従って、加齢や老化の兆候を早めに見つけて、早めに治してしまうこと、バランスを整えてあげることが大切です。それが健康長寿への花道なのです。
Q.加齢や老化の兆候を早めに見つけるためにはどうすればよいでしょうか?
A.そのためには検査を受けていただくわけですが、まず当院のドック健診センター(TEL 044-333-6674)へご連絡下さい。そして「老化度判定ドック」を受けてみましょう。痴呆(ボケ)・精力低下・骨粗鬆症・動脈硬化など老化の兆候 を見つける具体的な方法が、「老化度判定ドック」なのです。加齢とともに減ってしまったり、増えたりするホルモンなども検査します。
このような「抗加齢医学」に基づいた老化度判定ドックは、日本全国に先がけて日本鋼管病院で初めて開設され、新聞やテレビなどでも大いに注目されたところです。
Q.「老化度判定ドック」と普通の「人間ドック」の違いは何ですか?
A.
老化度判定ドック 検査値などの目標値は、普通の人間ドックよりちょっと厳しめに設定してあります。なぜなら、各年代における「もっとも健康で生き生きとした状態(オプティマル・ヘルス)」を目指すからです。 そして、動脈硬化など老化の兆候が見つかったら、それに対する食事療法・運動療法・精神療法、そしてサプリメントのアドバイスを行います。いま、注目の補 酸素QIOやメラトニン、DHEAなども用います。「病は気から、老化も気から」の精神で、受診結果を前向きに受け止めて加齢や老化に立ち向かいましょ う。
Q.かかりつけの先生との連携は必要ですか?
A.かかりつけ医師との連携プレーは大切です。「抗加齢医学」の概念は、厚生労働省の掲げる「健康21」の考え方によく合っています。
また、個々の患者さんへの健康長寿の指導・医療を行っていく上で、地域のかかりつけ医師の役割は大きいといえます。
かかりつけ医師ばかりでなく、学校医や産業医の方々も抗加齢医学を学んでいただいて、健康増進活動に関わってほしいと思います。

米井 嘉一

同志社大学大学院 生命医科学研究科教授
日本鋼管病院 ドック健診センター(非常勤)
慶応義塾大学医学部卒業ののち留学、帰国後日本鋼管病院内科に勤務、その際に総合病院では全国で初めてとなる「老化度判定ドック (アンチエイジングドック)」を同院内に開設。
2005年に同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授就任。2008年には同生命医科学部教授に就任。
日本初の抗加齢医学の研究講座である同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授として、研究に尽力するほか抗加齢医学を 日本に紹介。
抗加齢医学のリーダーとして普及に努めており、新聞・雑誌・メディアなど各方面で活躍している。
また、現在も日本鋼管病院ドック健診センターにおいてアンチエイジングドックを担当。


主な著書

『早く老ける人、老けない人(PHP研究所)』『加齢に克つ!サビない体のつくりかた(草思社)』  『愛犬を元気で長生きさせる育て方「ワンちゃんのためのアンチエイジング」(PHP研究所)』『抗加齢医学入門(慶應義塾大学出版会)』『アンチエイジン グのすすめ(新潮社)』他多数


抗加齢医学に関するお問い合わせは
日本抗加齢医学会事務局(TEL03-5572-6800)
http://www.anti-aging.gr.jp

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