よくある質問

日焼けと紫外線

石橋先生

女性には悩みの多い「日焼け」について、皮膚科 石橋医師がお答えします。


Q.紫外線にはどのような種類がありますか。
A.紫外線は波長の長い方から、UVA、UVB、UVCに分けられます。UVCはオゾン層で吸収され、地表には到達しません。UVBのほとんどはオゾン 層で吸収されますが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼を傷害します。日光に大量に含まれるUVAは、UVBほど傷害性は強くはありませんが、長時間浴びた場 合に健康被害がみられます。
Q.紫外線の皮膚への影響としてどのようなものがありますか。
A.紫外線の皮膚への影響は日光にあたってすぐにみられる急性傷害と、長年 日光を浴び続けることによって現れる慢性傷害があります。
紫 外線による皮膚への急性傷害として、日焼けがあります。サンバーン(sunburn)は日光にあたって数時間後から現れる赤い紅斑で、翌日には皮 膚が痛みを伴って赤く腫れ上がり、日光にあたりすぎたときは、みずぶくれとなって皮がむけます。サンタン(suntan)は日光にあたって数日後に見られ ます。メラニンの増加による色素沈着で、数週間から数ヶ月続きます。色が黒くなるサンタンは皮膚が傷害された結果起こる反応です。
また、 長年日光を浴び続けることによる慢性傷害があります。光老化によって、顔や手の甲などの皮膚は厚くゴワゴワになり、色も濃くなり、皮膚のし み、しわ、黒子となって現れます。地表に到達する紫外線のうち、特にUVBは皮膚の細胞のDNAに傷をつけます。細胞には、傷ついたDNAを修復する機能 がありますが、DNAの傷害が度重なると、突然変異が生じることがあり、それが皮膚がんの原因になります。紫外線で起こる皮膚がん、前がん症として日光角 化症、有棘細胞がん、基底細胞がん、メラノーマなどがありますが、いずれも高齢になってから出てきます。子どものうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽 子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心がけることが大切です。
Q.紫外線防御のポイントは?
A.紫外線から皮膚を守るために、状況に応じて、次のような対策を行うことが効果的です。
  1. 屋外にでるとき、正午前後など紫外線の強い時間帯を避けて、できるだけ日陰を利用する。
  2. 日差しの強いときに外出する場合、日傘や帽子を使用したり、長袖などの体を覆う部分の多い衣服を選ぶ。
  3. 紫外線から眼を守るためにサングラスをかける。
  4. 顔など衣類などで覆うことのできないところは、日焼け止め(サンスクリーン剤)を使う。
Q.日焼け止めとはどのようなものですか?
A.日焼け止めに含まれる成分として紫外線防止剤が配合されています。紫外線防止剤には、紫外線散乱剤と吸収剤があり,これらが組み合わせて用いられて います.吸収剤は皮膚に塗っても白くなりませんが、まれにかぶれることがあります。一方、散乱剤は酸化亜鉛や酸化チタンが主体で、少々白くなりますが、か ぶれをおこすことがほとんどありません。子ども用や敏感肌用の日焼け止めは、散乱剤のみ含む製品であることが多く、ノンケミカル、吸収剤フリーといった表 示がされています。
Q.日焼け止めの使い方は?
A.日焼け止めの効果は、UVBを防ぐ指標であるSPFと、UVA防止効果を表すPAという表示がなされています。SPFが高いと、紫外線から皮膚を守 る効果も高いといえますが、成分が濃くなるため、皮膚への負担も大きくなります。日常生活で光老化を避けるためならば、それほど数値の高くない日焼け止め で十分です。紫外線の強い時期に長時間屋外活動をする場合には、高い効果を持つものを使います。2、3時間ごとに塗り直すのが理想的です

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