よくある質問

ヘリコバクター・ピロリ菌

米井先生

多くの人が体内に保菌していて、潰瘍の原因になると言われる「ヘリコバクター・ピロリ菌」。
ピロリ菌とは何か? また、その除菌療法について米井医師がお答えします。


Q.ヘリコバクター・ピロリ菌とは、どんな菌なのでしょうか?
A.ピロリ菌は胃の中に生息する細菌の一種で、大きさは約3ミクロン、鞭毛と呼ばれる4〜5本のしっぽのようなものを持っています。ウレアーゼという特 殊な酵素を持っており、アルカリ性のアンモニアを作ることができるので、胃酸による酸度の強い環境でも生きることができます。日本では約7割の方に、胃の 中にピロリ菌が生息しています。

戦後まだ衛生環境の悪かった頃に子供時代を過ごした人たちが、この菌を持っていることが多いようです。 ピロリ菌は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎の原因になると言われています。特に胃潰瘍や十二腸潰瘍を繰り返している人は、まずピロリ菌がいるかいないかを調べた上で、退治することをお勧めします
Q.ヘリコバクター・ピロリ菌を退治するにはどうすればよいですか?
A.一番ポピュラーに行われている退治方法は、抗潰瘍剤と抗生物質を一緒に1週間飲むやり方です。
一番ポピュラーに行われている退治方法は、抗潰瘍剤と抗生物質を一緒に1週間飲むやり方です。
抗潰瘍剤はプロトンポンプ阻害剤と呼ばれる強力なものを、抗生物質は一般的なペニシリン系とマクロライド系と呼ばれる薬剤を2種類同時に使います。約1割 の患者さんに下痢や腹痛などが見られますので、乳酸菌を含む薬を一緒に飲んでいただきます。1週間程度のことなので、下痢や腹痛程度ならば、お薬を全部飲 みきって下さい。退治期間中はアルコールを控えた方が成績が良いようです。
治療後2ヵ月くらい経ってから、尿素呼気テストと呼ばれる風船をふくらませる検査で、ピロリ菌が退治されたかどうか判定します。この除菌療法は現在健康保険適用になっています。
Q.ヘリコバクター・ピロリ菌を抑えるための食べ物はありますか?
A.
ピロリ菌 内食事療法としては、ピロリ菌を抑える動きの強い乳酸菌を配合したヨーグルトや、ピロリ菌抑制効果のあるフコイダンを多く含むモズク・昆布・ワカメ などがお勧めです。

当院ではピロリ菌の除菌検査を行っています。詳細は下記リンクをご覧ください。

http://www.koukankai.or.jp/site_data/nihonkoukan/files/P3.pdf



米井 嘉一

同志社大学大学院 生命医科学研究科教授
日本鋼管病院 ドック健診センター(非常勤)
慶応義塾大学医学部卒業ののち留学、帰国後日本鋼管病院内科に勤務、その際に総合病院では全国で初めてとなる「老化度判定ドック (アンチエイジングドック)」を同院内に開設。
2005年に同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授就任。2008年には同生命医科学部教授に就任。
日本初の抗加齢医学の研究講座である同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授として、研究に尽力するほか抗加齢医学を 日本に紹介。
抗加齢医学のリーダーとして普及に努めており、新聞・雑誌・メディアなど各方面で活躍している。
また、現在も日本鋼管病院ドック健診センターにおいてアンチエイジングドックを担当。

主な著書

『早く老ける人、老けない人(PHP研究所)』『加齢に克つ!サビない体のつくりかた(草思社)』  『愛犬を元気で長生きさせる育て方「ワンちゃんのためのアンチエイジング」(PHP研究所)』『抗加齢医学入門(慶應義塾大学出版会)』『アンチエイジン グのすすめ(新潮社)』他多数

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