健康度を調べる「人間ドック」が普及した今、日本鋼管病院では「アンチエイジングドック」を行っております。総合病院では全国初めての試みです。人間ドックを受診する際のオプション検査としてお勧めします。
担当医師 米井 嘉一
自分自身の老化度を客観的に評価することが大切
人間ドックや脳ドックでは、将来生命に危険をおよぼす成人病の早期発見、健康指導に必要な検査がすべて組みこまれています。この人間ドックのオプション検査として受診頂く「アンチエイジングドック」では、その範囲をもっと広げ、加齢や老化という兆候や症状についても、一連の検査により早期発見、生活指導を行うことによって、加齢、老化の予防を実現することが目的になります。
抗加齢医学に基づいたアンチエイジングドックプログラム
「抗加齢医学」は90年代始めに米国で始まった新しい医療です。「病気の予防に関して尽力することはもちろん、加齢や老化という経過的現象に対しても徹底的に対抗して、人体としての最良の状態を保っていこう」という考えのもと、生活の質を追求することを目的としています。
老化のメカニズムが分かってきた一方、それぞれの対処法も見つかっています。そのためにそれぞれの要因の合った治療法を選択し、実行していきます。「アンチエイジングドック」で老化の兆候といった弱点を見つけ、早い時期から徹底的に対処する事が重要。弱点を克服してゆけば、健康長寿への道が開けます。

腰椎部分をX線撮影し、コンピューターで骨重を測定。
5分ほどベットに横たわるだけで完了。
血管の固さ・柔らかさから年齢を割り出す。
人さし指を機械に2〜3秒入れるだけで完了。
数種類のホルモンの血中濃度を測定。
【IGF1/DHEA-S/テストステロン/エストラジオ-ル/プロゲステロン/空腹時インシュリン/コルチゾル/T3/T4/TSH/ホモシステイン】
53項目の質問。自身の加齢度を測定。
食事や運動、精神療法などの指導。
栄養補助剤の活用や必要に応じてのホルモン治療などのアドバイスを行う
一般ドック実施日に諸検査を実施いたします。
日本鋼管病院 ドック・健診センター
電話:044-333-5591(代表)内線:5255・5256
:044-333-6674(直通)
時間:平日 9:00〜16:30
住所:〒210-0852 神奈川県川崎市鋼管通1丁目2番1号
病気は治療すべきだが、老化は歳だから仕方ない。皆さんはそう思っておられませんか。
「抗加齢医学」最近マスコミでも取り上げられ、話題になっております。そこで今回は、この「抗加齢医学」研究の中心的存在である米井嘉一先生に「抗加齢医学」とはどういう医学なのか。また、「老化」は本当に防ぐことができるのかなど、この新しい医学の取り組みについてお話をお聞きました。
Q.
「抗加齢医学」というのが最近話題になっております。私たちにあまり聞き馴れない医学ですがどういう医学なのかお話いただけないでしょうか。
A.
「抗加齢医学(アンチ・エイジング・メディスン)」は簡単に申しますと、健康を増進して生活の質を高め、健康長寿を目指すことを目的とした医学です。人間は誰しも歳をとるもの。でも、歳のとり方は人それぞれです。また弱点も人それぞれです。
百歳になって、ボケもなく、大きな病気もなく、元気に暮らしている人たちを百寿者と呼びます。その人たちを調べてみても、決して老化のスピードが遅いわけではありません。からだ全体がバランスよく老化していて、弱点が非常に少ないのです。
多くの人たちが50、60歳でなんらかの弱点が生じて、それが次第に大きくなって、命取りになってしまいます。従って、加齢や老化の兆候を早めに見つけて、早めに治してしまうこと、バランスを整えてあげることが大切です。それが健康長寿への花道なのです。
Q.
たいへんよくわかりました、それでは加齢や老化の兆候を早めに見つけるためにはどうすればよいのでしょうか。
A.
そのためには、検査を受けていただくわけですが、まず当院のドック・健診センター(044-333-5591 内線5255.5256)へお申し込み下さい。(1日ドックAコース・1日ドックBコースにオプションとして老化度判定を受けてください)。認知症、精力低下、骨粗鬆症、動脈硬化など老化の兆候を見つける具体的な方法が、老化度判定ドックなのです。加齢とともに減ってしまったり、増えたりするホルモンなども検査します。
このような「抗加齢医学」に基づいた老化度判定ドックは、日本全国に先がけて日本鋼管病院で初めて開設され、新聞やテレビなどでも大いに注目されたところです。
Q.
アンチエイジングドックと普通の人間ドックと検査方法などどう違うのでしょうか。
A.
検査値などの目標値は、普通の人間ドックよりちょっと厳しめに設定してあります。なぜなら、各年代における「もっとも健康で生き生きとした状態(オブティマル・ヘルス)」を目指すからです。
そして、動脈硬化など老化の兆候が見つかったら、それに対する食事療法、運動療法、精神療法、そしてサプリメントのアドバイスを行います。いま、注目の補酸素QIOやメラトニン、DHEAなども用います。
「病は気から、老化も気から」の精神で、受診結果を前向きに受け止めて、加齢や老化に立ち向かいましょう。
Q.
かかりつけ医師との連携は必要でしょうか。
A.
かかりつけ医師との連携プレーは大切です。「抗加齢医学」の概念は、厚生労働省の掲げる「健康21」の考え方によく合っています。
また、個々の患者さんへの健康長寿の指導・医療を行っていく上で、地域のかかりつけ医師の役割は大きいと言えます。
かかりつけ医師ばかりでなく、学校医や産業医の方々も、抗加齢医学を学んでいただいて、健康増進活動に関わって欲しいと思います。