外科  外来診療担当表 (2010年9月)

受付時間
 午前の診療 AM 8:25 ~ 11:30 (初診の方は ~ 11:00)
 午後の診療 12:50 ~ 15:00  

午後の診療は開始時間が異なりますのでご注意下さい。

休診日:日曜・祝日・土曜午後・年末年始

  • 初診の方 : 当院に初めておかかりの場合や、初めて外科を受診される際は予約不要です。上記時間内に直接おこし下さい。  
  • ☆印の外来は完全予約制となります。 こうかんクリニック TEL 044-366-8900 各科外来へご連絡のうえ、予約をおとり下さい。
  • 一般外来再診の方は、次回の診察時間の予約や予約の変更ができます。
    コールセンター TEL 044-366-4800 (受付時間:月~金曜 9:00~17:00、土曜 9:00~13:00)へお電話下さい。
  • 診療予定・担当医は予告無しに変更する場合がございます、予めご了承願います。

一般外来

※火曜午後の角本医師外来は14:00より、木曜午後の中村医師外来は13:30より開始
  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
午前 高 橋 岩 崎 外科医師 清 水 岡 本 当番医
山 田
午後   角 本   中 村    

専門外来

血管外科外来 ※ 第1・3・5週は14:00より、第2・4週は15:00より開始
  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
午後   尾 原        
乳腺外科外来 ※木曜午後の診療は14:00より開始
  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
午前         岡 本  
午後       岡 本    

外科の特徴

現在、外科の分野では二極化が進んでおります。一つは腹腔鏡などの内視鏡を用いたminimally invasive surgeryの進歩・普及であり、もう一つは難治性癌に対する治療成績向上への挑戦であります。日本鋼管病院外科では、この二つの分野において、トップレベルの医療を実施しようと努力しております。治療している臓器は一般外科としては甲状腺、乳腺、末梢血管を、消化器外科としては、食道、胃、十二指腸、肝、胆、膵、脾臓、小腸、大腸です。疾患としては、大部分が悪性疾患となっています。

minimally invasive surgeryでは、腹腔鏡による胆嚢摘出術は勿論のこと、胃や大腸への応用を行っており、悪性疾患にも適応を広げております。肝胆膵の分野では、治療の難しい胆道・膵臓癌に対して、治療成績向上を目指して、血管合併切除や広汎なリンパ節郭清を伴う根治術を施行しています。一方、乳癌に対する乳房温存手術や、縮小手術なども行っております。今後も、この二つの分野の調和を保ちつつ地域の医療に貢献いたしたいと考えています。

胃

日本における胃癌による死亡率は年々低下していますが、悪性新生物(癌や肉腫など)の中では肺癌に次いで第2位であり、罹患率(病気になる割合)はそれほど低下しておらず、依然として上部消化管の疾患の中で主な治療の対象となる病気です。

胃癌の中でもあまり大きくない早期癌に対しては、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの内視鏡による治療が可能で、当院では主として内科で行っています。

内視鏡治療の対象外となる早期癌や筋層以上に進んだ進行癌では手術による治療が必要になります。当科では日本胃癌学会によって作成された胃癌治療ガイドラインにのっとり、進行度に応じた治療法を選択しています。特に早期癌に対しては低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に施行しています(2009年度は8例)。治療に当たってはご本人とご家族に病状および治療法について充分に説明を行い、同意をいただく(インフォームドコンセント)ようにしています。2007年度の胃切除症例は43例で、過去における切除例の5年生存率は、stageIa 95.1%、stageIb 91.7%、stageII 76.9%、stageIIIa 50.0%、stageIIIb 33.3%、stageIV 12.5%です。

胃癌が再発したときや高度に進行して手術の適応でない場合は抗癌剤による治療が主体となります。奏功率が高いTS-1を中心とし胃癌の組織型に応じてシスプラチン、イリノテカン、パクリタキセルなどの薬を組み合わせて治療を行いますが、外来での通院治療も可能です。

肝胆膵

肝・胆・膵領域の悪性腫瘍に対しては、積極的な切除を基本方針にしています。2007年度の手術症例は、肝臓癌21例、胆道癌7例(結石は61例)、膵臓癌3例でした。

肝臓

肝切除例は1981年から2007年までに376例あり、うち肝細胞癌をはじめとする原発性肝癌は268例でした。切除例の5年生存率は40%です。当院付属の消化器肝臓病センターを通じて内科、放射線科と密な連絡を取り、ラジオ波、エタノール注入、肝動脈塞栓療法などの手術以外の治療も施行しており、患者の病態に最も適した治療法を選択しています。

胆道

胆道癌には肝門部胆管癌、胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌などの多くの疾患が含まれます。肝切除術、膵頭十二指腸切除術など侵襲の大きい手術が必要となります。 患者さんの体力が許せば、進行胆道癌に対しては肝膵同時切除も行なっています。過去の症例の5年生存率は45%でした。良性疾患の胆石症には、腹腔鏡手術を標準術式としています。 腹腔鏡手術の適応は広がっており、肝嚢胞ドーム切除、膵生検などにも腹腔鏡手術を施行しています。急性胆嚢炎には早期手術を原則とし、可能なものには腹腔鏡手術を施行しています。更に一カ所の小さな傷だけで行う単孔式腹腔鏡下手術(SILS:Single Incision Laparoscopic Surgery)も導入し、 低侵襲で美容的にも優れた治療を心掛けています。総胆管結石例には、内視鏡治療(経乳頭的結石除去)による採石の後に、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。開腹が必要な例には、従来のTチューブに代わり経肝的外瘻チューブやCチューブを用い入院期間の短縮を図っています。

膵臓

膵臓切除症例は1995年から2007年まで52例でした。外科部長の高橋は前任地の慶應義塾大学病院で、膵頭部領域癌に対して約300例の膵頭十二指腸切除術を行い、進行膵臓癌手術例においては20例の5年生存例(5年生存率は15%)を経験しています。

大腸肛門

2007年度の大腸癌切除例は56例です。大腸癌は結腸癌と直腸癌に分けています。結腸癌に対しては、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、ポリペクトミーや腹腔鏡補助下結腸切除術を積極的に施行しています。 その結果手術が必要な場合は、癌深達度sm(粘膜下層)までの症例には腹腔鏡による手術を、pm(筋層)に達している例には、リンパ節郭清のために開腹手術を施行しています。切除197例の5年生存率はstageI 100%、stageII 90.5%、stageIIIa 78.5%、stageIIIb 0%、stageIV 55.6%です。近年、腹腔鏡下の手術が増加しています。直腸癌に対しても腹腔鏡下の手術が増加しており、肛門を可及的に温存する手術を行っています。 切除152例の5年生存率はstageI 100%、stageII 96.3%、stageIIIa 75.8%、stageIIIb 50.0%、stageIV 0%です。痔核や痔瘻などの肛門疾患に対しても、専門医が硬化療法や手術を施行しています。

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乳腺

最近、日本でも乳がんは増加傾向の一途をたどり、2000年頃より、女性のがんの中では罹患率1位となっています。しかし、乳がんでの死亡率は4位です。これは乳癌の性質にもよりますが、乳房が体表臓器であるため、早期発見・早期治療が可能であるためといわれています。大多数の症例には乳房温存手術の割合が多くなっています。

腫瘍が大きい場合や、転移を認める症例にはNeo Adjuvant Chemotherapyを行っています。2007年度の乳癌手術例は22例で、過去における切除症例344例の5年生存率は、stageI 96.2%、stageIIA 94.1%、stageIIB 87.7%、stageIIIA 67.2%、stageIIIB 0%、stageIIIC 0%です。

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血管

毎週火曜午後に血管外科外来を開設しております。
閉塞性動脈硬化症、腹部大動脈瘤等の動脈性疾患から下肢静脈瘤、深部静 脈血栓症等の静脈性疾患まで幅広く血管疾患を扱っております。外科的治療が必要な場合は、慶應義塾大学病院および川崎市立川崎病院にて治療を施行しております。
腹部大動脈瘤に対するステントグラフトや、閉塞性動脈硬化症に対する血 管内治療も積極的に導入しています。
下肢静脈瘤に対する手術(ストリッピング)は、身体の負担の少ない局所麻酔で当院にて施行しており、硬化療法は外来で行っております。

2007年度の血管外科手術症例は、静脈疾患が主で、下肢静脈瘤(ストリッピング術)は21例でした。
下肢静脈瘤の治療は、クリニカルパスを用い3泊4日の入院手術治療で行っています。

鼠径ヘルニア、その他

鼠径ヘルニア、急性虫垂炎、痔核の手術は、全身麻酔ではなく、腰椎麻酔という下半身を麻酔する麻酔法で手術をします。消化器外科の手術の中では、比較的小規模な手術となります。2007年度は、鼠径ヘルニア47例、急性虫垂炎34例、痔核12例でした。

鼠径ヘルニアはメッシュを使用する術式を標準術式としており、3泊4日の入院で行っています。