| 胆石(胆のう結石)による腹痛は、激しい痛みと発作が起こるといわれています。胆石とその治療法について副院長兼外科部長 高橋先生、教えてください。 |
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Q.胆石とはどんな病気なのでしょうか。またどんな症状が出てくるのでしょうか?
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A.胆のうの中にできる病気です。胆のう内の胆汁成分の変化や細菌感染が原因と考えられています。胆のうの中で石が動いている時は症状は出ません。石が胆のう管の近くや、胆のう管の中にはまってしまうと(嵌頓といいます)、みぞおちや右脇腹に激しい痛みが生じます(図1)。
食後に痛むことが多く、胃の痛みと思っている人もいます。長時間の痛みは少なく、嵌頓が取れると痛みはなくなりケロッとします。症状が出た場合は治療する必要があります。 |
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Q.胆石の治療法にはどんな方法があるのでしょうか?
A.治療法としては胆石溶解剤、胆石破砕、手術の三つの方法があります。前の二つは、胆石を溶かす薬を口から飲む治療、体の外から衝撃波を胆のうに当て石を破砕する方法です。
胆石にはその成分によりいろいろな種類があり、超音波検査やCT検査でその種類を診断できます。今までの研究で、薬で溶ける石、破砕できる石は分っていま す。胆石溶解剤や胆石破砕は、体に対する負担が少なく良い治療法ですが、残念ながら適応となる石の割合は5〜10%と低率です。
そこで、体への侵襲は強くなりますが、治療効果が確実な手術を選択する場合が多くなります。手術は、胆のう摘出術を施行することです。石だけ取り胆のうを残すと、再び石ができる可能性があるからです。
従来はおなかを約20cm切り、胆のうを取る手術(開腹下胆のう摘出術)を行っていましたが、最近では腹腔鏡による胆のう摘出術を行っています。
Q.腹腔鏡下胆のう摘出術はどんな手術法でしょうか?
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A.内 視鏡の一種である腹腔鏡(胃カメラと同じような機器)を使って胆のうを摘出する手術法です。1990年ごろフランスで最初に行われ、その後アメリカで爆発 的に普及しました。日本でも15〜16年前から施行されております。図2のように、まず患者さんの臍の上に3cmの小さな穴を開けます。ここから腹腔鏡を おなかの中に入れ、臓器の様子をテレピ画面に写します。おなかの中が良く見えるように、腹腔鏡を通して炭酸ガスを入れ、おなかを膨らませます。次にみぞお ちに2cmの穴を一つ、右の脇腹に1cmの穴を二つ開けます。これら三つの穴からいろいろな鉗子(臓器をつかんだり、引っ張ったり、剥がしたり、切ったり する道具)を挿入して、テレビの画面を見ながら胆のうを取る手術をします。摘出した胆のうは、最後に臍の傷から取り出します。腹腔鏡下胆のう摘出術は開腹 下胆のう摘出術に比べ傷が小さく、手術後の痛みも軽度で、回復も早くなります。
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Q.胆のうを取ってしまっても大丈夫なのでしょうか?
A.胆のうの役割は、肝臓で作る胆汁(脂肪を消化する黄色い苦い液)を一時貯蔵し濃縮することです。脂肪を含んだ食物が十二指腸に来ると収縮し、濃い胆 汁を十二指腸に出して脂肪を消化する仕組みとなっています。胆のうを切除すると胆のうの機能はなくなり、胆汁は直接十二指腸に流れるようになりますが、体 がうまく順応して実生活上は問題ありません。
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※当院では手術の前日に入院していただき、手術後は3泊4日で退院できます。 忙しい患者さんには短縮コースも選択可能です。 以前に上腹部の手術を受けた人、胆のうの炎症が強い人、心臓の悪い人はおなかを膨らますため、心臓に負担がかかるので腹腔鏡下胆のう摘出術はできません。 従来の開腹下胆のう摘出術をすることになります。 もっと詳しい説明を希望される方は、外科外来を受診してください。 |
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